
B1階~2階がテナント,3階~5階が住居であるこの建築は,良好な都市的眺望が得られる4階のリビングに設けられた大きな開口と,5階の多面体(折板)架構を構造的な特徴としています。
4階リビングの開口部では,最大限の眺望を確保するため,コーナー部を小径の鋼管柱で支持することによって,鉄筋コンクリート躯体の一切無い大開口を実現しました。
また,5階では「日影規制」と「居室の最低平均天井高」という2つの制約条件から導かれた形状の屋根を,厚さ180mmの鉄筋コンクリート多面体(折板)構造により実現しています。




用途:住居およびテナント
構造:鉄筋コンクリート造(耐力壁付きラーメン構造)
規模:地上5階,地下1階
延床面積:430.38㎡
設計・監理
建築:蘆田暢人建築設計事務所 担当:蘆田暢人,勢井彩華
電気:EOS plus 担当:高橋翔
設備:ジーエヌ設備計画 担当:五木田正和
構造:村田龍馬設計所 担当:村田龍馬
施工
建築:栄港建設 担当:安里史彦,上野達郎
電気:アクラEEC 担当:北條大作,北條一美,菊内勝行
設備:アクアサイトウ設備企画 担当:齋藤謙治
家具:松本家具製作所 担当:松本勝一,松本信二,山崎銀次
写真:繁田諭
掲載
新建築住宅特集 2016年4月号
日経アーキテクチュア 2016年3月24日号
KJ 6月号