The garage
- 2018/01/04
- works

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2017年竣工 / 京都府 / 業務範囲:構造設計・工事監理
建築設計:一級建築士事務所 有限会社MOA 望月協子
「ブロック塀」の材料として使われることの多いコンクリートブロックであるが,もちろんこれで建築をつくることも可能である。建築基準法上「補強コンクリートブロック造」と呼ばれるこの構造方式では,目地モルタルを用いて組積されたコンクリートブロックが構造壁を構成する。コンクリートブロックの空洞の一部に鉄筋を挿入しモルタルを充填することによって,壁全体が構造的に一体となり十分な耐震性が確保される。
屋根は一体の鉄筋コンクリート(RC)造のスラブとし,ブロック壁の頂部と鉄筋によって接合されている。剛なRCスラブによって各方向のブロック壁が一体となることで,強固な箱形の構造躯体が構成されるため,屋根スラブは重要な構造要素である。この建築では屋根スラブに大きな開口が穿たれ,その上に鉄骨フラットバーで支持されたガラスボックスが載せられている。このシンボリックなガラスボックスは,室内と屋外の間にあって光が通過する装置として機能している。